虫歯菌は生まれたばかりの赤ちゃんの
口の中にはいません。
このままずっといなければ虫歯には
ならないのですが
虫歯菌は大人などから感染しやすい菌
と言われています。
ここで気になるのが
●子供にキスをしたら虫歯になってしまうの?
●どのような行為をすると虫歯菌がうつってしまうの?
●虫歯菌がうつったら必ず虫歯になる?
などではないでしょうか?
私には3人の子供がいますが長男が虫歯になってしまい
歯医者に通わせるのが大変だったので
下の2人の子には同じような思いをさせないために
虫歯菌の感染について徹底的に調べてみました!
だ液から虫歯菌が感染する?キスはダメ?
親に虫歯が多いと子供も虫歯が多くなる確率が高いので
虫歯は遺伝すると思われがちですが
実際は親の虫歯菌が感染源になっていることが
多いと言われています。
乳歯が永久歯に生え変わったとしても
口内の虫歯菌はなくならないので
そのまま永久歯にも虫歯菌が感染してしまいます。
そのため歯が生え始める8か月頃から
口移しやスプーンの共有を避けるように注意することが
必要です。
ただ口移しなどの親から子供への直接的は行為は
親の口の中の虫歯菌などの細菌が子供の口にうつる
(または、うつる可能性がある)と言っている
歯医者さんが多いですが、
●キス(口と口)
●キレイに洗った食器を共有
●食べ物をフーフーする
これらの行為の場合は
「感染するから絶対ダメ」という歯医者さんと
「このくらいで感染することはない」
という歯医者さんに分かれています。
キスの場合は口と口だと直接だ液がついて
虫歯菌が感染してしまうかもと
思う人もいるかもしれませんね。
実際にサイトや本を調べてみると
キスで感染してしまうという先生が多いです。
ただ軽いキス程度では感染しない
(可能性が低い)という先生も少なからずいます。
では「食器を共有しない」「食べ物をフーフーしない」
となると、ちょっと「おかしい???」と思いませんか?
確かに子供専用のお箸や皿を用意して
家で食べさせるのは可能ですので
問題はありません。
ただし外食に行く時も家から子供専用の
お皿やお箸、スプーンなどを持っていかないと
他の人と共有することになるので
他人の虫歯菌がうつってしまうということになります。
虫歯菌は、ミュータンス菌などいくつか種類がありますが
ほとんど通性嫌気性菌か嫌気性菌で
あんまり空気が好きではない菌です。
そしてこれらの菌は洗剤にふれるだけで
死んでしまいます。
キレイに洗った食器からの感染の
専門家の意見は否定的な方が多いです。
食べ物に「フーフー」はダメ?
では「フーフーて食べさせる」という行為は
どうでしょうか?
実は食べ物にだ液が付くからダメと言っている
歯医者さんも結構います。
もちろんこの程度で感染なんてありえないという
歯医者さんもいます。
フーフーがダメとなると親が子供に話しかけるほうが
口を開くのでだ液がかかってしまう可能性が高いです。
フーフーも話しかけるのも同じくらい
だ液がかかります。
特に話しかけるのは口を開いている状態なので
口を小さくして息をフ―と吹きかけるよりも
場合によっては多くだ液がかかります。
ですがフーフーでもダメと言っている先生は
「話かけるのはダメ」とは言いません。
本来ならば「話しかけるのもだ液がつくので
子供と話す時はしっかりとマスクをしましょう。」と
説明しないといけませんよね。
もし「フーフー」程度で虫歯菌がうつってしまうのが
本当であればどんなに気をつけても結局はうつるので
私の場合ですが「もう努力するのやーめた。
だから子供にもキスしちゃおう」となります。
間違いやすい虫歯菌が「移る」と「うつる」の違い
また勘違いしやすいのが虫歯菌が「移る」と「うつる(感染する)」
の部分です。
ここをきちんと説明していない歯医者さん(またはサイト?)が多いです。
病気などでもそうですが、インフルエンザにかかっている人は
咳などから多くの人にウイルスを移していますが
全員がうつる(感染する)わけではなく、ほんの一部の人です。
同じように虫歯菌も親から子供へ移ったとしても
必ずしも感染するわけではありません。
さらに虫歯菌が感染したとしても必ずしも
虫歯になるわけでもありません。
虫歯は虫歯菌などの細菌や食事、唾液や歯などの
条件が揃った時に発症するといわれています。
そのため子供の口の中に親の虫歯菌が移ったとしても
すぐに感染するのではなく
何度か虫歯菌が移った時にいくつかの条件が
重なって虫歯菌が感染して
さらにいくつかの条件が重なって虫歯になります。
実際大人になるまでにはどんなに気をつけても
虫歯菌は口の中に存在します。
そしてどこまでの行為が虫歯菌を移してしまい
感染するのかは現在のところはまだはっきりとわかっていません。
このように専門家の意見が分かれているのに
お母さんたちの中は虫歯菌を移してはいけないと
とても神経質になっている方もいるようですね。
口移しなどのだ液が直接的に多く移るような行為は
多くの虫歯菌が子供の口の中に入り
感染する可能性が高くなるので避けたほうが
良いとは思うものの、
たとえ感染しても虫歯になるわけではありません。
その後の「甘い物を食べさせ過ぎない」とか
「歯磨きをしっかりする」などのケアの方が大切です。
もちろん「軽いキスやフーフーでもうつるならば
子供の方を向いて話をしてもうつる可能性があるので
①「そんなに気にしてもしょうがない。
感染してもきちんとケアをすれば虫歯にならないし」と思うのか
②「いや、虫歯菌がなければ虫歯にならないのだから
絶対に少しでも虫歯菌をうつしたくない」
③「フーフーもしないし、話しかけても移る可能性があるなら
マスクをかけて話す」と思うのかは
あなたの自由です。(ちなみに私は①です)
ただ大人のだ液には虫歯菌といった悪玉菌だけでなく
善玉菌もいますので、
虫歯菌の感染のほとんどが親からというのであれば
子供の口内環境だけでなく、
親の口内環境も良い状況にしないといけません。
まとめ
- 虫歯菌などの細菌は親からうつることが
多いので口移しなどは気をつける - ただし虫歯菌はいづれは感染してしまうので
あまり神経質になりすぎない
(もしフーフーで感染するならば、話しかけるだけで
感染する可能性がある) - 虫歯菌に感染したからといって虫歯になるわけではない
特に3歳までは砂糖がたくさん入っているお菓子や炭酸飲料は極力控える
砂糖などや果糖ブドウ糖液等などの人工甘味料を控える他に
子どもにとって安全で虫歯予防の効果の成分が入っている
歯磨き粉を選ぶ必要があります。
大人の歯磨き粉はもちろん、市販の子ども歯磨き粉の使用は
おすすめできません。
詳しくは下記の記事
子供の虫歯予防の歯磨き粉にブリアンがおすすめの理由
をご覧ください。
虫歯は単に治療が大変なのではなく、歯並びや
性格、病気の原因になると言われていますで
しっかりとケアをしてあげましょう。