あなたは歯磨きを食後すぐ、それとも
しばらくしてから磨きますか?

実は歯磨きをするタイミングによって
虫歯や口臭の原因になりやすくなるのを
ご存知でしょうか?

今回は歯磨きをするタイミングの
重要性について紹介します。

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食後すぐの歯磨きがおすすめできない理由

小さい時に親や学校の先生などから
「食事をしたらすぐに歯磨きしなない」と

言われた経験がある方も多いのではない
でしょうか?

そして今でもそれを守って食べたら
すぐの歯磨きが習慣化していませんか?

実はこの行為は虫歯の原因や歯の弱体化、
口臭の原因になる行為で

スウェーデンなど虫歯の少ない先進国では
非常識になっています。

飲食をした後の口の中は糖質を含む
食べ物が多いので

どうしても酸性に傾いた状態になります。

そうなると歯のカルシウムやリン、
エナメル質が一時的に弱まってしまう
状態になります。

つまり歯が少し柔らかくなっている
イメージです。

そして食後の口の中はだ液が多く分泌されて
30~60分くらいの時間をかけて

歯の再石灰化が行われます。

※再石灰化とは
酸などで溶かされた歯の表面を
だ液の成分であるカルシウムやリンで
歯の表面のエナメル質の結晶を新しく形成し
修復するという現象です。

そのため食後すぐに歯磨きをすると
弱った歯の表面を傷つけることになってしまいます。

また市販の歯磨き粉にはホワイトニング効果を
うたって研磨剤入りの歯磨き粉が多く、

普通の状態で磨いても歯を傷つけてしまうのに

ましてや食後の歯の表面が弱い時に
ゴシゴシ磨くとなると、
さらに歯が弱まってしまいます。

それだけでなく、
食後すぐに歯磨きをは
だ液の効果も半減してしまいます。

だ液は歯の再石灰化を促すだけでなく
殺菌効果もあり口臭予防につながるのですが

食後でだ液が大量にある状態で
歯を磨いてしまうとだ液が口外に出て
しまうので効果が期待できなくなってしまいます。

理想は食後30~50分後に
歯磨き粉を使わずに

歯間ブラシ(デンタルフロス)で
食べかすを優しく取り除くことです。

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朝・昼・晩の歯磨きのタイミングはいつが良い?

ですが朝はギリギリまで寝ていたいのに
朝食後にそんな時間がないという方が
多いと思います。

そのような方は朝起きてすぐは口の中には
菌が大量にありその状態で水を飲んだり、

朝食を食べると体に多くの悪玉菌を
飲み込んでしまうので体に良くありません。

※詳しくは
朝の歯磨きは起きてすぐか食後のどっち?起床後すぐの飲食が危険な理由!
を参考にしてください。

そのため朝起きたらすぐに歯を磨いて
朝食後に歯間ブラシ(デンタルフロス)で
食べかすを優しく取り除くようにしましょう。

最近はお昼に磨く人が多くなっていますが
同じように歯磨き粉でゴシゴシ磨くのは
おすすめできません。

ましてや歯や身体に悪い成分ばかり
含まれている市販の安い歯磨き粉で
磨くのはもってのほかです。

時間のある人は昼食後しばらくして
仕事が始まる前に安全な成分で

研磨剤が入っていない歯磨き粉で
磨くならば良いのですが

お昼もあまり時間がない人が
多いと思います。

その場合は朝の時間がない人と
同じように

歯間ブラシ(デンタルフロス)で
食べかすを優しく取り除くように
してください。

口臭が気になる」という人は
ガムをかむようにしましょう。

では夜はどうでしょう?

晩御飯は人によってさまざまですね。

時間がある人は晩御飯のあと寝るまで
数時間の人もいれば

忙しい人はご飯を食べて、1,2時間で
寝てしまうという人もいるでしょう。

ですがどの場合でも夜は寝る前に
歯を磨くことをおすすめします。

「食後数時間歯を磨かずに放っておくと
歯垢(プラーク)が溜まって虫歯に
なりやすいのでは?」と

思うかもしれません。

ですが歯垢(プラーク)が歯に付着するのは
通常約8時間かかり、

プラークが固まって歯ブラシで取れなくなるのは
約24時間かかると言われています。

つまりすぐに歯磨きをしないからといって
プラークが取れなくなるわけではありません。

また、先程朝起きてすぐの口の中には
大量の菌がいると説明しましたが

実は寝ている時はほとんどだ液が出ないので
口の中で細菌が爆発的に増殖します。

その細菌数は便にたとえると10g分もの
量と言われています。

そのため寝る前に歯磨きをすることで
細菌の量をできるだけ増やさないように
しましょう。

理想は食後30~50分後に歯間ブラシで
食べかすをとって、

寝る前に歯磨きをするというのが
おすすめですが

私のようにめんどくさがりの方は
寝る前の歯磨きをしっかりしましょう。




日本では食後すぐの歯磨きをすすめている理由

このように食後すぐの歯磨きが良くないのは
最近では多くの歯医者さんや専門家が
主張するようになってきましたが

実は今でも食後すぐの歯磨きをすすめている
ところもあります。

日本小児歯科学会は
通常の食事の時は早めに歯みがきをして
歯垢(プラーク)とその中の細菌を取り除いて
脱灰(歯が溶けること)を防ぐことの方が重要です。

と主張しています。

ですがこれは先程説明したように

●歯垢(プラーク)が歯に付着するのは
通常約8時間かかる

●プラークが固まって歯ブラシで
取れなくなるのは約24時間かかる

という理由で食後すぐに歯磨きをしなくても
問題ありません。

「それでも日本小児歯科学会が言っているならば
その方が正しいのでは?」
と思うかもしれませんね。

実際に一部の歯医者さんや専門家でも
「食後すぐの歯磨きの方が良い」と主張している
方もいますので

どちらを信じるのかは自由です。

ただ虫歯が少なくて80歳になっても
20本以上歯が残っている割合が
高い虫歯予防先進国が言っている主張と

虫歯や歯周病の割合が他の国と
比べて高く、
80歳で20本以上歯が残っている
割合が高い日本の主張

どちらをあなたは信じますか?

まとめ

●食後すぐの歯磨きは
歯の表面が弱く虫歯や口臭予防となる
だ液を外に出すことになるので
おすすめできない

●食後時間がない場合は
歯間ブラシ(デンタルフロス)で
軽く磨くようにする

●夜は寝る前に磨くようにする

歯磨きはするタイミングと
歯磨き粉も重要です。

特に小さい子どもの乳歯はとても
弱いのできをつけましょう。

子どもにおすすめの歯磨き粉は
「子供の安全な歯磨き粉の選び方!危険な成分が多い市販の歯磨き粉に注意」
を参考にしてくださいね。

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